人材育成コンサルティング会社の人財育成改革
人材育成コンサルティング会社の人財育成改革

経営者インタビュー|八光自動車工業株式会社

高級外車ディーラー
八光自動車工業株式会社

代表取締役 池田 晋八 様

 

インタビュー:弊社代表 今湊淑乃

過去の企業習慣で生じた歪み。

大きく変えるタイミングだった

 

--- 組織改革を意識したきっかけを教えていただけますか。

先代の企業習慣(競わせるという文化)が時代に合わず、業績の数字ではなくて、個々人の心だったり、仲間と一緒に仕事をする気持ちが、全体的にさがってきていました。

人間関係を理由に退職者もすごく出て、もうこれ以上このままではいけないと感じました。大きく変えるタイミングが来たと思います。

 

--- 先代社長と晋八社長の理想とする姿が違ったんですね。

そうですね。

 

--- 具体的にどんなお悩みがありましたか。

自分の成績や業績を優先しあって取り合う文化、成績としてトップを取った人が表彰されるなど、わざと競い合わせるような文化がありました。

(かつてそういうスタイルの会社は一般的だったと思いますが、)現代では、そこがすごく私としては違和感で、社内の歪みのきっかけだったと思います。

方向性に寄り添っていただける。

それが、リエゾンユメーヌさんだった

 

--- 晋八社長とのお付き合いは、20年目ですよね。

ですよね(笑)。若手向けのビジネスマナー研修などで長年ご一緒させていただきました。

 


--- コンサルティング会社をいくつか比較検討されたとか?

社長として着任後、人材育成のコンサルタント会社を検討するにあたり、自分の考え方や方針に近しい人、寄り添ってくれる方を探して何社かお声がけをさせていただいたり、ご紹介いただいたりしたんですけど、その中でやはり一番考え方や方針に合致したのが、リエゾンユメーヌさんでした。

 

--- 選んでくださった、決め手は何かありましたか

大手コンサルティング会社だと、代表の方の思いや会社の方向性と、現場に来てくださる担当の方とのギャップがすごくあると思ってまして。この乖離があると、思ったように進んでいかないんですね。

その点リエゾンユメーヌさんは、携わっていただいてる講師の方々など皆同じ方向性で、同じ位置、 同じ目線にいてくださるので、この体制がすごくありがたいんです。

チームの皆さんで、こうしたいんだという方向性に寄り添っていただけるところが、一番の理由です。

 

共通言語が、

全社に浸透していった

 

--- 導入後の変化について、印象的なエピソードがありますか

1回20人ぐらいの研修が、全部で12、3回ありますよね。 そうすると、お店の中でも研修を受けた人の波がだんだん押し寄せてきて、当初「面倒くさい研修に、わざわざこんな1日拘束された」と思ってた人も、「いや~、めちゃくちゃ楽しかったよ」っという流れに変わっていった。

そして「慮る」という共通言語ができたことにより、その波がどんどん浸透していった。そんな波及感っていうのはすごくあります。

 

--- 具体的にはどんなことがありますか?

正社員だけ、役職者だけ、この職種だけじゃなくって、役員からアルバイトをされてる方まで、本当にこの会社にいる方たち全員が「同じ方向」に向くんだと、同じ船に乗るんだっていう部分は、最も大事にしたかったことでした。

結果、ありがたいことに、今一番上が60歳の定年退職後も嘱託で勤務されている75歳になる方です。また、産休育休から復帰してくれる確率は、93%なんですね。


--- すごーい!

これは「この船に乗ってる皆さんは一緒に行きましょう」っていう、本当に私が実現したかった軸の部分ですね。

完全に止まった離職率。
感謝に対する意識は、50.6% → 83.6%へ

 

--- 今回のプログラムを通して、どのような変化がありましたか

現場レベルでいくと、対応スタッフ同士の対話の時間が増えたり、コミュニケーションが増えています。支店長が部下のチームの揉め事に時間を割くことが減っています。

 

--- 感謝に対する意識アンケートでは、社長への感謝を聞くようになりました。

(感謝思考の研修を通してお互いが)会話を受け取りやすく、職場の雰囲気が、絶対変わったと思います。

 

--- 離職率に変化はありましたか?

離職率は完全に止まりました。

離職をしていかれる理由が、本当にもうやむを得ずという部分だけになったので、圧倒的に違います。

 

--- 他職種の方々がミックスしての研修スタイルはいかがでしたか?

あれは絶対にいいと思います。老若男女全部違うし、社内でも初めて会って初めて喋ったっていう人たちが多い。ありがたいです。

これからの時代、
企業の存在価値を高める土台づくり

 

--- 組織改革について、大切に思っていらっしゃることはありますか?

大前提として、日本のGDPも増えなくなり、もう右肩上がりの社会じゃないということがあります。

その中で「企業がどういうふうに存在価値を高めていくか 」。売り上げ、社員数、店舗数……これだけをただただ追いかけていくやり方は、もう破綻してしまっていると思うんです。もちろん規模の拡大は悪ではないですが、それだけをシンプルに追い求めていく状態ではないと思うんですね。

 

そこで、企業が存在する価値、私達が人生を共に送る価値がどこにあるかというと、内面的な心の豊かさや、お互いを想う人間関係の豊かさっていう部分がベースにないと、何も生まれてこないと思っています。

土台がしっかりしていると、次の時代の永続発展に向けての基礎ができるんじゃないかと、私は考えています。

 

--- 組織を変えるなら家を作るのと一緒、やはり土台からということですよね。

そうですね。以前の日本経済の土台の作り方と、これから先の土台の作り方は、ちょっと違うと思います。(土台ができたら)結果は後からついてくると思ってます。

 

--- 本日は貴重なお時間いただきありがとうございました。