以前にも少し触れましたが、
文科省の「企業による教育プログラム・土曜学習応援団」プロジェクトで
大阪のある小学校で授業を行ってきました。
今回は6年1組さんと2組さんの2クラス。土曜ではなく平日の5時間目に実施。
さて、どんな反応があるかな?
午前中は運動会の練習2時間。その後、給食を食べてからの授業・・・
子供たちは睡魔との戦いになるかな?
などなど考えながら教室を訪ねました。
やっぱり、子供はすごい・・・
教室は圧倒的なパワーで溢れてました。
授業前から、
「なに、なに?」
「誰ですかぁ〜」
「どこからきたん?」
屈託のない子供たちがどんどん話しかけてきてくれます。
そして、授業開始。
今回は「自分らしさ発見!〜自分の良いところを探してみよう」をテーマに
交流分析のエゴグラム診断を元に、
子供たち一人一人が自分自身を見つめてもらう内容です。
交流分析では、私たちが、感じたり、考えたり、行動したりするときのもととなる
それぞれの心を5つの状態(CP・N P ・A ・A C ・FC)に分け、
「今、この瞬間」自分のどの心の状態であるかを分析します。
ここを説明すると長〜くなってしまうので、
今日のところは割愛させていただきます・・・
とにかく、分析をとおして子供たちに「良いところ」を探してもらいます。
「えーそんなん良いとこなんかわからへん」
「良いとこなんかないわ〜」
という声が上がっていきます。
しかし、ワークを進めつつ、
私: 「えーでも、今ちゃんとヨッシーの話聞いてくれてるやん。
それは、きちんと授業を受けようとする心(CP)があるからだよぉ。」
※子供たちの授業では「ヨッシー」とニックネームを使っています。
子供:「これも良いとこなん?」
私: 「もちろん!」
また、別の子に
私: 「〇〇さんは、さっき一番最初にヨッシーに挨拶してくれたよね。
ヨッシー緊張してたから、あの時ほっとしたよぉー
〇〇さんに優しい心(NP)があるから違う?」
子供:「うん・・・・」(恥ずかしそうに照れながら・・・)
こんな風に、私が良いところ探しのヒントを出すと、
ほとんどの子供たちが良いところ探しのコツを飲み込み
「そうかぁ〜これ良いとこかぁ〜書いとこ」
とプリントに書き始めたり・・・
「〇〇はめっちゃ元気やん!それ〇〇の良いところやろ!」
と、子供同士で相手の良いところを言ってあげている姿が
見られたり・・・
こんな光景を見ると
『あぁ〜子供の素直な心。すごいわぁ〜』
と思います。
それでも中には、やっぱり良いところが見つけられない、
自分には良いところは一つもないとさえいう子供もいます。
『もう少し、ゆっくりとこの子と話せたらなぁ〜
一緒に良いところ探しがしたいな』
と、歯痒さを感じる場面もあります。
「児童生徒の自己肯定感等に関する」ある調査では、
Q.自分には良いところがあると思いますか。
という質問に「ある」と答えた小学生は42%、
中学生になると33%という結果が出たそうです。
年齢が上がれば上がるほど、
自己肯定感は下がる傾向にあるようです。
私たち大人はどうなのでしょう?
I'm OK. You're OK.
交流分析で目指す心の姿です。
授業の締めくくりは、
「金子みすずさんの『みんなちがってみんないい』ってみんな知ってる?」
と子供たちに質問。
「知ってるー」「歌も歌えるー」
♪みんなちがってみんないい〜♪♪♪
と、子供たちが歌ってくれました。 【吉田】
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